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給付金を受け取りながら職業訓練校に行く方法

職業訓練校を利用したことがある人はどれほどいるのでしょうか。職業訓練校は、求職者が、仕事で活用できるスキルや知識を身につけることができる施設です。「費用が高いのではないか」と疑問に感じる人も多いのではないでしょうか。

職業訓練校では、テキスト代がかかる場合はありますが、基本的には、入学料や受講料は無料となります。また、条件を満たす場合は、給付金を受給しながら、職業訓練を受講することも可能なのです。求職者にとっては、とても大きなメリットではないでしょうか。

では、給付金を受け取りながら職業訓練校に通う方法とはどのような方法なのでしょうか。職業訓練を受けるメリットとは何なのでしょうか。職業訓練校について、詳しくみていきましょう。

給付金も受け取れる?職業訓練校とは

職業訓練給付金制度についてご存知でしょうか。職業訓練校では、条件を満たす場合、給付金を受給しながら、公的職業訓練を実施しており、仕事で役に立つスキルや知識を身につけるための講座を受講することができます。

そもそも職業訓練とは、就職に役立つ知識やスキルを無料で習得できることがとても大きなメリットと言えるでしょう。就職活動において、不安や問題を抱えている人は多いのではないでしょうか。より良い就職先を見つけたいと考えた時、仕事に役に立つスキルや知識を身につけることは、とても大きな武器となることなのです。

職業訓練は、正式には、公的職業訓練、別名ハローワークと呼ばれています。失業保険を受給している人を対象とした「公共職業訓練」や失業保険を受給できない人を対象とした「求職者支援訓練」など、さまざまな内容のものがあります。

さらには、学卒者や在職者向けの職業訓練も実施されており、スキルアップを目指してイル人が働きながら利用することもできるのです。そのため、失業者や求職者だけではなく、様々な人が利用することができる仕組みなのです。

いざ、職業訓練を受講したいと考えた時、どのように受講すればよいのか分からないという人は多いのではないでしょうか。職業訓練を受講するには、ハローワークの窓口で申し込み手続きを行う必要があります。

そして、申し込み後は、選考を受けて合格する必要があります。申し込みをすると、すぐに受講できるわけではなく、コースによって受講期間も決まっているため、注意が必要です。職業訓練の選考方法には、様々な方法があり、コース内容によって異なります。書類選考や筆記試験、面接等さまざまな選考方法があるため、コースを選択できたら、事前に選考についても確認しておきましょう。選考方法が分かれば、選考対策を行うことをおすすめします。選考に合格しなければ、受講することができないため、しっかりと事前準備をして、臨むようにしましょう。

給付金をもらってお得に受講!給付金を受け取り、職業訓練校に入る方法

職業訓練校は、国や都道府県が運営しており、全国各地に設置されているため、全国で職業訓練を受講することができます。全国で受講することができる点は、大きなメリットと言えるのではないでしょうか。また、給付金を受け取りながら、職業訓練を受講することができるため、経済的にも負担にならず、働くうえで活用できるスキルを身につけることができるため、求職者にとっては、とてもプラスとなる施設なのです。

職業訓練には、様々なコース内容が設けられており、自分に合ったコース内容を選択することができます。事務系やパソコンなどのビジネススキル等にはじめ、IT、建設・製造、ファッション、介護などの分野の開講されています。なかには、フラワーアレンジメンチなどの専門性の高いコースもあれば、観光などの、地域特有のコースも開講されています。

求職者向けの訓練は、基本的には、2〜6ヶ月のものが多くなりますが、他にも1年〜2年間の長期的なコースも開講されているため、受講期間も事前に確認するようにしましょう。

職業訓練給付金とは?職業訓練校に入る条件とは

職業訓練校に入校し、受講する時に受け取れるものが、「職業訓練受講給付金」の制度です。この制度は、求職者支援訓練を受講している人が対象となっており、求職者を国が支援する制度なのです。

そもそも職業訓練校に入校するためには、条件を満たす必要があります。受講開始からさかのぼって1年以内に公共職業訓練を受講していないこと、ハローワークに求職の申し込みをしていること、ハローワーク所長の受講推薦または受講指示を得ていることが条件とされています。

給付金には、「職業訓練受講手当」と「通所手当」の2つあります。職業訓練受講手当は、月額10万円を受給できる制度となっています。通所手当は、訓練機関までの交通費となります。

受給するには、まずは条件を満たす必要があります。条件は、本人収入が月8万円以下であり、世帯全体の収入が月25万円(年収300万円)以下であること、世帯全体の金融資産が300万円以下であること、現在住んでいる所意外に土地や建物を所有していないこと、訓練実施日に全て出席していること、同世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいないこと、過去3年以内に、偽りその他の不正の行為により、特定の給付金の支給をうけたことがないことが挙げられます。

給付金を受給するためには、これらの条件のすべてを満たす必要があります。また、その他の要件としては、職業訓練開始から終了まで、定期的にハローワークを訪問し、職業相談を受ける必要があります。過去に給付金を受給したことがある場合は、前回の受給から6年以上が経過していることが要件として定められています。

つまり、給付金を受け取れるかどうかには、世帯全体の収入や資産が考慮されることになるのです。例えば、本人の貯金が0円であっても、同居している親の資産が多いと、要件を満たさないことになってしまうため、注意が必要なのです。

また、受講中は、1ヶ月毎に申請を行うため、講座に1日でも欠席してしまうと、給付金を受給することはできません。遅刻や早退の場合でも、欠席扱いとなるため、注意が必要なのです。

まとめ

さて、職業訓練校について、詳しくみていきましたが、いかがでしたでしょうか。職業訓練校は、雇用保険の加入の有無に関わらず入校することができます。全国各地に設置されているため、全国で利用することができるのです。職業訓練校を入校する際は、入学料や受講料は無料であり、条件を満たせば、給付金を受け取りながら、職業訓練を受講することも可能なのです。

給付金を受け取る条件をすべて満たす必要がありますが、無料で受講しながら、給付金を受け取れることは、求職者にとっては大きなメリットなのではないでしょうか。

職業訓練校に入校するためには、条件を満たす必要がありますが、条件を満たせば、興味のあるコース内容を選択し、選考に臨むことができます。コースによっては、倍率の高いものも含まれるため、受講するコースを選択する時は、しっかりと情報収集をして、慎重にコースを選択するようにしましょう。

職業訓練校をうまく活用することは、就職活動を有利に進めることにも繋がります。時間を有効に活用し、再就職を目指していきましょう。